幼稚園の教育の内容
日常生活
子どもたちにとって最も魅力的な活動の一つです。身体を十分に使い自立心を養います。
環境への配慮
運ぶ、掃く、磨く、花の水替え、洗濯、アイロンかけ、食卓の準備のほか、指先の訓練(折る、切る、貼る、結ぶ、他)
自己自身への配慮
衣服の着脱、手を洗う、髪をとかすなど
社会性を身につける
あいさつ、物の受け渡し、戸の開閉など
運動調整のためのグループ練習
静粛の練習、線上歩行
言語
言語発達の著しいこの時期の子どもたちは周囲の大人の使うことばをそのまま身につけてゆきます。 それ故に正しく美しい日本語を覚えるためには特別な配慮が必要です。 正確な発音と表現正しい話し方から書き方へと言語を理解していくのです。 言語は社会性の基礎です。人間が集団の中で調和を保ってゆくためには、お互いを理解し合わなければなりません。
この言語についての基礎を幼児が五感を通して獲得できるよう配慮しています。
・話し言葉
・書き言葉
・読む
・文法遊びなど
数の教育
子どもは本来、数への強い興味を持っています。 具体的に中に触れることのできる教具を使いながら系統的に数の学習が進められていきます。 魅力的な具体物を使いながら子どもたちは数の世界のおもしろさに心を奪われていきます。
量と数の対応の一致を非常に大切にし、具体物がだんだん抽象化されてきて子どもの数学的頭脳の育成を助けます。 子どもは前にした感性的理解を一人で静かに秩序づけ、整理し、抽象化して数を理解するようになっていきます。
文化の導入
人間形成のための総合された活動であり、今までの各分野を通して総合的に科学的に集大成する分野で、 将来の人間形成にとってバランスのとれた大事な要素をもっています。 したがって、子どもたちの生活環境の上に組み立てられる分野でもあるといえます。
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体育(敏捷性、平衡感覚運動、協応運動、体力づくり)
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音楽リズムと歌、楽器演奏
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造形美術(絵画、造形工作、粘土)
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自然観察
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地理、地形
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歴史、時間
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生物、植物
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その他
感覚の教育
感覚は外界を理解するために必要な「ものをとらえる器官」なのです。子どもはまず、最初にこれらの感覚器官を通して知識を吸収します。
それ故、最も感覚が発達するこの時期に感覚を洗練させるための魅力的な感覚教具が準備されています。子どもが感覚を通して教具から得た様々な要素を吸収し、抽象化していくことが感覚教育です。
1. 視覚(眼:大小、長短、色、図形、形体)
2. 聴覚(耳:音感、強弱、音楽)
3. 触覚(皮膚:粗密、硬軟、温度覚、実態認識、重さの知覚)
4. 味覚(味つぼ、味合わせ)
5. 嗅覚(におい合わせ)
6. 圧覚
7. 平行感覚(自立、敏捷性)